近い将来に発生が予想されている南海トラフ地震に備え、
沿岸部の市と町などに、津波予報を提供しようと、
県では国立研究開発法人「海洋研究開発機構」が
熊野灘沖の海底に設置している計測機器から地震や津波を観測するシステム
「DONET1」の観測データを用いた津波予測システムを開発、運用しています。
この津波予報を拡充しようと、県では「DONET1」に加え、
紀伊水道沖にこのほど設置された「DONET2」の観測データを活用することにしました。
これにより、紀南地方沿岸の7つの市と町の38ヵ所だった予報の対象区域が、
県内の沿岸全ての18の市と町の98ヵ所になります。
県ではシステムのデータをもとに、沿岸の市と町をはじめ、消防機関などに
津波予報を提供するほか、対象エリア向けの緊急速報メールを一斉配信するなどして、
津波の情報を知らせます。
予報業務の拡充は、9月中旬から開始される予定です。