魚類の「ハゼ」の研究に取り組んできた上皇陛下の研究成果を紹介する企画展が、海南市の県立自然博物館で開かれています。
海南市船尾の県立自然博物館で開かれている企画展には、魚類の「ハゼ」を対象とした分類学者でもある上皇陛下に所縁のあるハゼの標本13点をはじめ、
陛下が分担執筆された魚の種類を調べる検索本や、陛下が「明仁」として発表された論文の一部などが展示されています。
上皇陛下は、これまでハゼの頭部にある感覚器の並び方の違いが、ハゼ類の分類方法として活用できる事を発見されたほか、新種や日本初記録種のハゼを発見し、論文で報告するなどしてきました。
展示ではこのほか、世界でおよそ2100種類、日本にはおよそ600種類いるとされる多様なハゼの色や形を写真で紹介する「フォトギャラリー」も設けられています。
この企画展「上皇陛下を魅了したハゼたち」は海南市の県立自然博物館で6月30日まで開かれています。