由良町の沿岸部の海中に群生している海藻「あかもく」の収穫と加工が5月の上旬から中旬にかけてにピークを迎えています。
収穫や加工の作業が行われているのは、由良町の小引や戸津井地区の海中に自生している海藻の「あかもく」で、県内では由良町でのみ食用に加工されています。
収穫は、毎年4月末頃から5月の中旬までで、朝7時頃に船を出し、熟成して水面まで伸びた「あかもく」を専用の鎌を使って刈り取ったものを、
紀州日高漁協戸津井支所のメンバーで構成する「あかもく会」が、入念な水洗いや湯通しをして、ミキサーで細かく刻み、袋に詰めていきます。
あかもくは、ネバネバ感が特徴で、味に癖がなく、ごはんに混ぜたり、みそ汁に入れたり、ポン酢で食べたりと、
食べ方のバリエーションが豊富で、整腸作用や美容作用にも効果があるとされ、近年、注目を集めています。
加工したあかもくは、冷凍した状態でスーパーなどで販売されていて、
紀州日高漁協戸津井支所の地区筆頭理事、中村和孝さんは「台風の影響で量は減っていますが、品質はいいので、ぜひ食べてほしい」と話していました。