レポート
2019.06.04

串本町でアオリイカの産卵床を設置

串本町を訪れたダイバーにアオリイカの産卵を観察してもらおうと、4月12日、串本町で産卵床となる雑木が海底に沈められました。
串本町の海域では例年4月から6月にかけてアオリイカの産卵が観測されるため、
串本ダイビング事業組合は産卵場所の確保を目的に毎年この時期に産卵床を設置しています。
朝から、串本町の袋港に組合員が集まり、3隻の船で産卵床となる雑木を積み込み設置個所まで船を走らせました。
この日は潮岬の沖約200メートルに3か所と、串本海中公園の沖、約100メートルの水深13メートルから16メートルの海底に、
ロープや土嚢などを使って産卵床を固定しました。
アオリイカは胴体の長さが45センチ前後で沿岸部に生息するイカとしては比較的大型で、これから夏にかけて海岸近くの浅瀬の海藻や岩の隙間などに産卵します。雑
木を利用した産卵床は、こうした習性を利用したもので、産卵を間近で観察できるとダイバーに人気があります。
アオリイカの産卵は5月初旬からがピークで6月中旬頃まで見られるということです。

串本町でアオリイカの産卵床を設置

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