古式捕鯨の発祥の地、太地町で、
これまで捕獲した鯨類への感謝と冥福を祈る「鯨供養祭」が行われました。
熊野灘を一望する梶取崎公園の「くじら供養碑」前で行われた供養祭には、
太地町漁協や太地捕鯨OB会、それに鯨類関係者らおよそ100人が参列しました。
鯨供養祭は、古くから貴重な食料として利用されてきた鯨への感謝と冥福を祈ることを目的に
太地町が毎年行っています。
読経の後、「鯨供養によせて」として太地町の漁野洋伸総務課長が
「鯨への感謝の心を持ち続け町と鯨との関わりなどを後世に伝えていきたい」と書かれた
三軒一高町長のメッセージを読み上げました。
また太地町漁協や
IWC捕鯨全面禁止絶対反対太地町連絡協議会の代表らも鯨の冥福を祈る言葉を述べました。
太地町の捕鯨はおよそ400年前の江戸時代に始まったとされ
現在も小型鯨類の追い込み漁が行われています。
祭壇で参列者が次々と焼香し鯨類への感謝と冥福を祈り手を合わせていました。