台風などによって流れてきた漂流物を取り除いて船の航路を確保する訓練が
淡路島の南岸沖で行われました。
国土交通省近畿地方整備局と四国地方整備局が合同で行った訓練には、
漂流物を回収する機能を備えた海洋環境船の「海和歌丸」と「みずき」が出動しました。
訓練は「台風によって大量の浮遊物が海に流出し、
紀淡海峡の航路がふさがれた」との想定で行われ、
まず上空から防災ヘリコプターが海上の漂流物を確認しました。
続いて船に備えられたクレーンで、浮かんでいる流木の回収と切断を行ったほか、
放水銃で油を拡散する訓練も行われました。
去年7月の九州北部豪雨では、
陸地から流出した大量の漂流物で航路に支障が出る恐れがありました。
このため国土交通省は、災害発生時には海洋環境船などを使い、
迅速に航路を確保する事にしています。