那智勝浦町にある海上保安庁の施設「下里水路観測所」で、
このほど、施設の一般公開が行われました。
この催しは、海上保安庁が、
その発足日5月12日を記念して制定している
「海上保安の日」に合わせて、
下里水路観測所が開いたものです。
下里水路観測所は、船の航行に重要な「海図」を
作るために必要なデータを収集するため
レーザー光線に使って距離を測定する
「レーザー測距観測」を日本で唯一行っている施設です。
参加者は、レーザーの発射装置を制御する部屋に案内され、
装置の説明を受けたほか、
施設の屋上に設置されている装置から
実際にレーザー光が発射されている
様子などを見学しました。
地球の周りを周回する人工衛星にレーザー光を当て、
反射した光が装置に戻ってくる時間から
距離を計測し、その計測データなどをもとに
船舶の航行に必要となる「海図」が作成されています。
参加者は、下里水路観測所の
重要な役割を知り、興味深そうに見学していました。