巨大地震による津波から身を守るための津波救命艇が白浜町内に配備され、5月12日に記念の式典が行われました。
津波救命艇は、白浜町の富田川河口近くの富田川口地区の避難タワーに隣接して配備されました。
地区は海抜2.2メートルに位置していますが、南海トラフ巨大地震による津波発生時には、津波到達まで11分、
浸水深が5・4メートルと想定されています。
式典には、白浜町の井澗誠町長のほか周辺の住民らおよそ50人が出席、除幕がおこなわれた後、救命艇が披露されました。
白浜町が約1000万円をかけて整備した救命艇は、全長8・7メートル、幅3・5メートルで25人を収容できます。
漂流物との衝突に耐えられるよう強化プラスチックで作られていて、転覆してもすぐ元に戻るということです。
船内には、救命具や簡易トイレ、位置情報を発信する装置が備え付けられていて、床下には約1週間分の非常食が収納できます。
また、救命艇は普段は鍵がかかっていますが、震度5弱の揺れを感知すると鍵を収納した箱が自動的に開くようになっています。