7月1日、31年ぶりに商業捕鯨が再開されたのを契機に、県民と関りが深い捕鯨の歴史や鯨の生態を学んでもらおうという出張講座が、和歌山市の小学校で開かれました。
「鯨の出張講座」が開かれたのは、和歌山市和歌浦西の市立和歌浦小学校で、5・6年生の児童92人が体育館に集まりました。
県は、県民との関りが深い鯨の食文化を広めようと、平成29年から県内の小中学校の給食に鯨の肉を提供していて、
講座は、子供たちに鯨について更に学んでもらおうと今回初めて開きました。
講座では、一般財団法人日本鯨類研究所の田村力さんが、鯨の種類や生態などについて説明したほか、子供たちが鯨同士のコミュニケーションを体験するため骨伝導器を使って会話をしたり、大きさを実感するため布に描いた原寸大の鯨の上を走ったりしました。
また、太地町立くじらの博物館の今川恵学芸員が絵巻物の画像を見せながら、太地町での捕鯨の歴史について説明しました。
この日は給食のおかずに鯨料理が出され、みんな美味しそうに鯨の竜田揚げを口に運んでいました。