和歌山市の友ヶ島で、海岸に流れ着いた漂着物の発生場所や漂流ルートなどを調べる取り組みが、9月15日から本格的に始まりました。
和歌山市加太沖の観光地・友ヶ島には、県内だけでなく、大阪や海外などで発生したとみられる漂流物が海岸に流れ着き、
景観面への影響や海洋汚染が問題となっています。
この問題の解決に向け、友ヶ島を拠点に大阪湾の海洋ゴミ問題を調べている一般社団法人加太・友ヶ島環境戦略研究会が、
昨年度から和歌山市と連携し、漂着物を調査する準備を進めてきました。
9月15日から始まった調査は、島の北側と南側にそれぞれ3カ所の調査地点を設置し、
海岸に流れ着いた漂着物の種類や発生場所、漂流ルートなどを本格的に調べます。
調査地点には、1辺5メートルの正方形にロープが張られ、
和歌山市立松江小学校の5年生の児童らがロープの中に溜まっている漂着物を回収しました。
研究会の代表理事を務める大阪府立大学の千葉知世准教授によりますと、
今後は月に1回程度のペースで漂着物を回収し、最終的には海洋ゴミの解決策の提言につなげるということです。
イベント名 | 友ヶ島海岸漂着物調査始まる |