田辺市の沿岸部にある江川地区にこのほど津波避難タワーが完成し、完成を祝う式典が行われました。
「江川地区津波避難タワー」は、3月29日に完成し、4月21日、市の関係者や地元住民らが出席して落成式が行われました。
南海トラフの巨大地震が発生した場合、江川地区には、12分から19分で津波の第一波が到達し、津波による浸水は最大で7.7メートルと想定されています。
タワーの屋外避難フロアの高さはおよそ13メートルで、避難スペースは、屋外、屋内合わせておよそ270平方メートル、最大530人が避難することができ、車いすでの避難のためのスロープも設置されています。
また、太陽光発電の蓄電機能も備えていて、満充電の状態で一週間程度の電力が賄えるということです。
田辺市内の津波避難タワーはこれで4ヵ所になり、田辺市の津波避難困難地域はすべて解消されました。
真砂充敏市長は「タワーは完成したが、一人の犠牲者も出さないという強い思いは変わらない」と話しています。
イベント名 | 田辺市江川地区に津波避難タワー完成 |