海の環境を守りながら活用も行う「里海」などについて知ってもらおうという地元の漁協によるシンポジウムが9月26日、田辺市で開かれました。
「里海シンポジウム」は田辺市の新庄漁業協同組合が、環境省の「令和の里海づくり」モデル事業の取り組みの一つとして田辺市の田辺スポーツパークで開いたもので県や田辺市など行政の職員ら、およそ40人が訪れました。
「里海」や生物多様性の保全が図られている区域として環境省が認定する「自然共生サイト」について知ってもらおうというもので新庄漁協では新庄周辺海域の「自然共生サイト」認定を目指しています。
この日は、環境省の職員が、里海や自然共生サイトについて説明したほか、瀬戸内海での水質改善や、自治体と民間団体が協力し海藻の保全を行っている事例など、生物の多様性を守っていくために全国で行われている取り組みを紹介しました。
また、田辺市内にあるヒロメの研究所の代表を務める山西秀明さんは、これまで新庄漁協と行ってきたヒロメの種苗生産や養殖、商品開発などの取り組みを紹介しました。
新庄漁協の橘智史代表理事組合長は、「組合員が減る中、里海づくりモデル事業を通じて、多くの人に新庄の海に関わってもらえれば」と話していました。
イベント名 | 里海シンポジウム |