国連が定めた「世界津波の日」の11月5日、制定の由来となった「稲むらの火」の故事で知られる広川町では津波避難訓練と、津波犠牲者の冥福を祈る「津浪祭」が行われました。
訓練は、津波警報発令時に乗客の安全を確保しようと、平成27年からJR西日本と広川町が合同で行っています。
今回の訓練では、広川町で列車の走行中にマグニチュード9.1の巨大地震が発生したという想定で行われ、JR紀勢線の踏切付近で列車が緊急停止し、乗務員が近くの廣八幡宮まで乗客を誘導しました。
また、1854年、安政元年の安政南海地震の津波から村人を救った「稲むらの火」の故事で知られる濱口梧陵が築いた広村堤防で、地元の小中学生が、堤防に土を盛り感謝の気持ちを込めて手を合わせました。
このあと、湯浅広港で「津浪祭」の式典が行われました。
「津浪祭」は、濱口梧陵の功績を後世に語り継ぐことなどを目的に明治36年から開催されています。
式典では、広川町の西岡利記町長が先人達への感謝の気持ちが刻まれた石碑に花を手向けました。
イベント名 | 「世界津波の日」避難訓練と津浪祭 |