廃棄物を減らすとともに、豊かな海を守っていこうと、6月26日、白浜町の漁港の湾内にパンダが食べ残した竹で製作された
アオリイカの産卵床が設置されました。
この日、白浜町のアドベンチャーワールドでは、この1週間にパンダが食べ残した竹、およそ100キロを使って、アオリイカの産卵床作りが行われ、園のスタッフらが、コンクリートブロックの穴に竹を差し込み、紐で固定するなどして、20基を完成させました。
この取り組みは黒潮の蛇行などの影響により白浜の海で、アオリイカの産卵床となる海藻が減少しているとして白浜町とアドベンチャーワールドなどがこれまで廃棄されてきたパンダが食べ残した竹を産卵床として有効活用しようと令和4年から行っているものです。
令和5年は60基の産卵床が設置されこのうち、18基で産卵が確認されたということです。
製作された産卵床は、早速、白浜町の伊古木漁港の湾内に船から投げ入れられ、水深およそ5メートルの地点に沈められました。
アオリイカの産卵のピークは6月から8月にかけてで、町内にある京都大学瀬戸臨海実験所などが 今後、モニタリングを行っていくということです。