「世界津波の日」の11月5日、制定の由来となった「稲むらの火」の故事で知られる広川町では、津浪祭が行われました。
津浪祭は、安政元年・1854年の安政南海地震の津波で犠牲になった人々の霊を慰めるとともに、津波から多くの命を救った「稲むらの火」の故事で知られる濱口梧陵の偉業を後世に語り継ごうと明治時代から行われているものです。
式典の前に、濱口梧陵が私財を投じて築いた広川堤防で、地元の町立耐久中学校と町立広小学校の児童生徒が、堤防に土を盛り、感謝の気持ちを込めて手を合わせました。
式典では、廣八幡宮の宮司らによる神事に続いて、広川町の中平光則副町長が石碑に献花し、子供たちに向けて、「広川町の子供である事を誇りに、津波災害の時はいち早く高台に避難し、みんなを導いてほしい」と呼びかけました。