串本町の海で、サンゴの産卵が始まり、海中では幻想的な光景が広がりました。
こちらは、串本町有田の串本海中公園センター近くの水深およそ2メートルの海中で枝状のサンゴ、「スギノキミドリイシ」が産卵している様子です。
先月21日、センターのスタッフが撮影しました。サンゴの表面からは「バンドル」と呼ばれる精子と卵が入った直径1ミリほどの淡いピンクのカプセル状の粒がおよそ30分に渡って放出され、海中で幻想的に漂っていました。
サンゴの産卵自体はかなりゆっくりと行われるものでサンゴの卵がゆっくりと水面にむけて上っていくのですが、その光景を水中から見ているとまるで時が止まっているかのようなかなり幻想的な風景が毎年見られています。
センターの前の海では7月中に、テーブル状のサンゴ、「クシハダミドリイシ」やボール状の「キクメイシ」などが産卵する見込みです。