太地町で小型鯨類の追い込み漁が始まるのを前に、反捕鯨活動家による妨害行為などを想定した対処訓練が太地漁港で行われました。
太地町の太地漁港で行われた訓練には田辺海上保安部や串本海上保安署、太地町漁業協同組合などから合わせておよそ30人が参加しました。
訓練ではまず、カヤックに乗って抗議活動を行う活動家が海に落ちたケースを想定し、海上保安官が転覆した活動家を素早く救助しました。
続いて、活動家が海上保安庁の船や漁船に石を投げつける違法行為を想定した訓練では、海上保安官たちが2隻の船で逃げる活動家の船を挟み込んで、進路を塞ぎ、最後は船に乗り込み活動家を確保する一連の対応を実践していました。
田辺海上保安部によりますと、近年は、県周辺の海上での活動家による違法行為や目立ったトラブルは確認されていないものの、SNSを通じた抗議活動が増加傾向にあるということです。