11月5日は国連が定めた「世界津波の日」です。制定の由来となった「稲むらの火」の故事で知られる広川町では、令和2年11月5日、当時の津波犠牲者の冥福を祈る津波祭と津波避難訓練が行われました。
津波祭は、1854年、安政南海地震の津波で犠牲になった人たちの霊を慰めるとともに、津波から村人を救ったという「稲むらの火」の
故事で知られる広川町出身の濱口梧陵の偉業を後世に語り継ぐため、犠牲者の50回忌となる明治36年から開催され、今回で118回目となりました。
式典を前に、梧陵が私財を投じて築いた広川町の広村堤防では、地元の小、中学生80人余りが訪れ、堤防に土を盛り、感謝の気持ちを込めて
手を合わせました。
祭りは、新型コロナウイルス感染防止のため、人数や規模を縮小して行われ、広川町の西岡利記町長が先人達への感謝の気持ちなどが刻まれた石碑に
花を手向けて改めて津波で犠牲になった人たちの冥福を祈るとともに防災への誓いを新たにしていました。
このあと、南海トラフ巨大地震が発生したという想定で、地元の小、中学生らおよそ90人が参加して津波避難訓練が行われました。
イベント名 | 広川町津波祭と津波避難訓練 |